アミノ酸が長〜く繋がっていると絡まってしまいそうですね。
「04:「遺伝子」って何だ?2」で「タンパク質は長〜く数珠つなぎにつながったアミノ酸」と説明しました。
イメージとしてはビーズが繋がった感じです。
タンパク質は非常に多くのアミノ酸が繋がっているのでこのままでは絡まってしまいそうですね。
実際は一本の長い状態では存在しません。
立体構造を取っています。
タンパク質の構造
一次構造
上記のアミノ酸が並んだものをも一次構造と呼びます。
ビーズを描くと面倒なので一本のリボンで表現しますね。
二次構造
タンパク質のリボンが単純な立体的な構造をとります。
代表的なものとしてクリクリ構造(αヘリックス)と板構造(βシート)などがあります。
三次構造
1本(1分子)のタンパク質が取る立体構造です。
いくつかの二次構造を含みます。
このタンパク質の図はさちよんが適当に書きました。このようなタンパク質は存在しません。
四次構造
三次構造の塊(サブユニット)がいくつかまとまって形成された構造です。
通常、正確な三次構造や四次構造を形成して初めてタンパク質として機能することができます。
また二次構造以上の立体構造を高次構造と呼びます。
どうやってタンパク質の高次構造が形成されるのか
タンパク質の二次構造・三次構造は、主にアミノ酸の配列によって決まります。
どうしてそうなるかは難しい話なので、アミノ酸の配列によって折れる位置が決まっているくらいの理解でいいです 。
ただし「アミノ酸配列=遺伝子の配列はタンパク質の高次構造を決めている 。タンパク質は正確な高次構造をとることで初めて本来の働きができる」は次回予定の遺伝子疾患の説明を理解するのに必要なので覚えておいてください。
謎の翻訳機で作られたタンパク質は作られるそばから正確に折りたたまれていきます 。
長〜い一本のタンパク質が作られてから折りたたまれていくのではなく、順次正確に折られながらタンパク質が合成されていきます。
四次構造を形成する要因については割愛します。
次回、「遺伝子疾患とは何か」を予定しています。