PBFD・BFDという病気

bn_pbfd_0インコ・オウムを飼っている飼い主さんには、ぜひ知っておいて欲しい病気です。

鳥飼さんの間では有名な病気なので知っている人も多いと・・・思うでしょう?私の住んでいる田舎では現在認知度0.4%位ですよ!!(さちよん調べ。テキトー)
PBFDはインコ・オウムにのみ感染しますが、BFDはそれ以外の鳥にも感染します。

PBFDとは何かについては、他に紹介・解説しているページがたくさんあるので、ぜひ検索してみてください。
ウイルス性のとにかく怖い病気です。
いたずらに怖がるのも愚かかもしれませんが、私はものすごく恐れています。
神経質なまでに気をつけています。

私のイメージは(間違っているかもしれません)
「インフルエンザなみの感染力。エボラ並みの致死率。エイズ並みの発症後の悲惨さ」です。
(実際は鳥種やウイルスの亜種で感染力や予後はかなり異なるみたいです)

何もよりも恐ろしいのが、人間の無知によって感染が拡大してしまうことです。
飼い主の服に付着したウイルスが感染源としか思えない事例を実際見ています。

無知で or 意図的にPBFDに感染した個体を販売しているショップがたくさんあります。
もちろんしっかり管理しているショップもあります。
意図的にPBFD個体を流通させたブリーダーの噂も流れています(とっても優しい表現です)。
もちろん本気でPBFD(その他の病気も)を防ぐ努力しているブリーダーさんもたくさんあります。
「しっかり管理しているショップ」ですら、100%防ぐことができない病気です。なんの対策も取っていないお店は言わずもがなです。
セキセイインコ、ラブバードかなりの率で感染しているらしいです。
日本でのみ感染が増えています。海外では減っているそうですが、収束しているということではないそうです。
海外では
・大型インコ・オウムが主流のため検査が普及している。
・ヒナが急死した場合は、死因を調べている。
・感染が発覚した際は、安楽死させている。
ということらしいです。

感染しているかどうかは、遺伝子検査を行うしかありません。
PBFDとBFDは初期症状が似ているため遺伝子検査でしか確定できません。
検査する際は両方の検査を同時に行うべきです。
鳥専門の動物病院で検査をお願いすることもできますが、ご自身で血液を採取できれば郵送で検査してくれるところもあります。

誰もが感染源になって周りに汚染を広げてしまう可能性があります。
多頭飼いしている方は家族を守るために新しい鳥を購入後、検査をすることをお勧めします。
そして感染をこれ以上広げないためにも、1羽飼いさんにはぜひ検査をして欲しいと思います。

意外と多くの方が誤解しているのですが、「症状がある=発症=感染」ではないということです。
飼い主が気が付くような症状がなくても発症している場合もあるし、発症していなくても感染している場合もあります。

我が家では年に1 or 2回検査しています。
現在ワクチンがないので、早期発見以外の有効な手段がないからです。

万が一、感染してしまった場合は、以下のようにするつもりでいます。
・感染していない個体は、再度検査後里子に出す(感染した個体だけを飼い続ける)
・感染した鳥を飼育する間は消毒を徹底する
・おしめの販売は中止する(おしめについたウイルスも感染源になるから)
・鳥友さんには直接会わない(感染させてしまうかしれないから)
・鳥友さんに何か贈り物をしない(ウイルスを付着させて送ってしまうかもしれないから。販売元直送ならするけど)
・鳥のいるショップ、施設には行かない(感染させてしまうかしれないから)
・感染した鳥が完治するか(ヨウムは難しい)死亡後、5年はインコ・オウムを飼わない(室内に残ったウイルスが最長5年間は感染源になるから)

私がそうするだけでそうすべきだとは思いませんが、それくらい怖いと思っています。
また我が家で飼育しているのがヨウム3羽(PBFD感受性が強い同種の多頭飼い)で販売している製品がインコの体に直接触れる上に布製品という事情があります。

他の種のPBFDの個体、製品とは事情が異なります。

思っている以上に感染率は高く、感染して苦しんでいる飼い主さん鳥さんはたくさんいます。本当に心が痛いです。
みんなでPBFDを撲滅しましょう!!

“PBFD・BFDという病気” への 4 件のフィードバック

  1. 妙聲 より:

    とても勉強になります。

    私は今 烏骨鶏のマレック病にピリピリしてます。
    近所に大きな養鶏場があり 鳥インフルエンザと同等の対策が義務づけされてます。

    鳥のフケ、乾燥した糞、細かな抜けた羽根。

    漂白剤くらいで拭き掃除では効果なし。

    今はリハビリやマッサージをしてますが外気浴はホドホドにしてますが
    マレック病。

    恐い! 恐い!

    1. さちよん より:

      気にしたら切りがないし、100%防げるわけじゃないんですよね〜。
      漂白剤に負けないウイルス多すぎ。
      結局、個体の免疫力が大事だから、普段から健やかに生きてもらうように心がけます!!

  2. fukutaka0904 より:

    こんにちは〜
    久しぶりにコメントさせていただきます。
    うちも多頭飼いなのでこの手にはかなり神経使ってます。鳥さんと接した場合には、自分の家の鳥さんたちと会う前に着衣は全て脱シャワーを浴び頭髪も洗います。
    最低限ですが、実践してます。
    お金があったら本当はクリーンルームを鳥部屋との行き来の間に作りたいくらいです(^^)
    毎回毎回記事は拝読してますよ。
    この頃はあまり物欲関係の記事がなくて、妖精さんは寂しそうです(^^)

    1. さちよん より:

      fukutakaさんのように知識のある方に読まれると、辛いです・・・。
      間違いや勘違いの多い内容だと思うから。
      でも書く!!私よりも知らない人もいるから。
      クリーンルーム!!ドラフターとかで代用できないですかね?
      帰宅したらドラフターの中で横になる(笑)
      まあ、普通のご家庭にドラフターがあっても怖いけど。
      最近欲しいものですか?う〜ん・・・
      ヨウム間での恋愛感情?

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