遺伝子疾患をやると予告しておいて、また脱線です。
前回、「05:タンパク質の高次構造」を解説しました。
このタンパク質を発見したさちよんは名前を付けることにします。
タンパク質の名前を確認しましょう
このタンパク質はさちよんの表面上に発現(この場合、「存在」の意かな?)して、ありとあらゆるストレス物質を分解しさちよんを守っている酵素(やっぱりタンパク質)です(念のため言っておきますが、フィクションです)。
このタンパク質のおかげで、さちよんは驚異の免疫力を持っているようです。
このタンパク質を「Sachiyon super synthetase 1」と名付けました。
かっこいいです。1というからには、少なくとも2も発見されているのかな?
「Sachiyon super synthetase 1」だと長いので「SSS1」と略します。
遺伝子の名前を確認しましょう
SSS1をコードする遺伝子があるので、SSS1が発現(この場合、「生成」の意かな?)できる訳です。
SSS1をコードする遺伝子の名前は、「SSS1」です。
ひ〜!同じ名前!!
混乱を防ぐためにイタリック「SSS1」で表記します(しかもWEBだと見にくい)。
タンパク質の名前か遺伝子の名前かを混乱しない
専門家の話で分からなくなる最大の原因の一つ。
それは今話しているのが、タンパク質なのか、遺伝子なのか。
ここでは
「SSS1」と表記したらタンパク質
「SSS1」と表記したら遺伝子
とします。
さらに恐ろしいのは、生物の種類ごとに記述方法のルールが違うということです(爆)。
生物によて小文字だと大文字だとか。その他細かい記述方法のルールがあります。
細かいことを言い出すと混乱するので、「正体」はタンパク質、「イタリック」は遺伝子の名前ということにとどめますね。
【蛇足】
さちよんは遺伝子名の命名方というとC. elegans(シー・エレガンス)という生物を思い出します。
多細胞生物として最初に全ゲノム配列が解読されました。そのためよく引き合いに出てきます。
とてもエレガントなお名前ですが、「線虫」のことです。
次こそ遺伝子疾患を解説します!!たぶん…。