06:君の名は タンパク質と遺伝子の名前

遺伝子疾患をやると予告しておいて、また脱線です。

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前回、「05:タンパク質の高次構造」を解説しました。
このタンパク質を発見したさちよんは名前を付けることにします。

 

タンパク質の名前を確認しましょう

このタンパク質はさちよんの表面上に発現(この場合、「存在」の意かな?)して、ありとあらゆるストレス物質を分解しさちよんを守っている酵素(やっぱりタンパク質)です(念のため言っておきますが、フィクションです)。

このタンパク質のおかげで、さちよんは驚異の免疫力を持っているようです。
このタンパク質を「Sachiyon super synthetase 1」と名付けました。
かっこいいです。1というからには、少なくとも2も発見されているのかな?

「Sachiyon super synthetase 1」だと長いので「SSS1」と略します。

 

遺伝子の名前を確認しましょう

SSS1をコードする遺伝子があるので、SSS1が発現(この場合、「生成」の意かな?)できる訳です。

SSS1をコードする遺伝子の名前は、「SSS1」です。
ひ〜!同じ名前!!
混乱を防ぐためにイタリック「SSS1」で表記します(しかもWEBだと見にくい)。

 

タンパク質の名前か遺伝子の名前かを混乱しない

専門家の話で分からなくなる最大の原因の一つ。

それは今話しているのが、タンパク質なのか、遺伝子なのか。

ここでは
「SSS1」と表記したらタンパク質
SSS1」と表記したら遺伝子
とします。

さらに恐ろしいのは、生物の種類ごとに記述方法のルールが違うということです(爆)。
生物によて小文字だと大文字だとか。その他細かい記述方法のルールがあります。
細かいことを言い出すと混乱するので、「正体」はタンパク質、「イタリック」は遺伝子の名前ということにとどめますね。

 

【蛇足】
さちよんは遺伝子名の命名方というとC. elegans(シー・エレガンス)という生物を思い出します。
多細胞生物として最初に全ゲノム配列が解読されました。そのためよく引き合いに出てきます。

とてもエレガントなお名前ですが、「線虫」のことです。

 

次こそ遺伝子疾患を解説します!!たぶん…。

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