PBFDの除染について

bn_pbfd_0思う所がありまして、自分のメモ用にPBFDの除染についてまとめてみました。

色んな人から教えてもらったり、あちこち調べたりなので、出典元は不明です(分かるのもあるけど)。
間違いも多々あると思いますので、気がついた方がいたらぜひ指摘してください。

 

わたし個人的な除染の仕方

現在我が家にはPBFDに罹患した鳥はいませんが、予防的に消毒をしていきます。

玄関に200〜400ppm(多分100ppmでOK)の次亜塩素酸水を置き、動物と接触した帰宅後は靴を重点的に体全体にスプレーします。ペットショップでの買い物も玄関で一度除染します。

通常の買い物などの帰宅後は、さほど気にしていません(気にした方がいいのかもしれませんがきりがないので)。

普段のケージの掃除にはもともと水をスプレーしてから掃除を始めていました。これは細かい汚れが巻き上がるのを防ぐためです。この水を予防的に100〜200ppm(多分30ppmでOK)の次亜塩素酸水に置き換えることにしました。

漬け置き洗い出来る物は、150倍希釈のビルコンSに漬け込みます。新しく鳥の検疫中は用品全てをビルコンSで除染します。
もし、PBFDに罹患した鳥の世話をする際は、使用した衣類もビルコンSに漬け込んでからの洗濯をお勧めします。

消毒薬の保存

通常薬剤は下記の様に有効期限が伸びます(ごく稀に例外はあるのですが・・・)。

粉末>高濃度溶液>低濃度溶液

低温>高温

遮光>非遮光

ストックの粉末は冷凍保存、液体は冷蔵保存しておきます。
冷凍保存は解凍するときに湿気がつきやすいので、その点を注意してください(理想は「真空状態で室温に戻す」ですが、ご家庭では無理なので素早く必要分とるとかですかね)。

また、スプレーボトルをアルミ箔などでくるんで遮光することによって、効果の低下を抑制することが出来ると予想されます。
もしくは遮光ボトルを使用することをお勧めします。

消毒薬

PBFDは空気感染をし、環境中でも長期間生存可能で(5年と3年の説を聞きました)、ほとんどの消毒液が無効です。塩素系やアルコールなどの消毒薬のほとんどが無効であり「ビルコンS」「次亜塩素酸水」が有効です。
 

ビルコンS(アンテックビルコンS)

生体に有害ですので、使用後は完全に洗い流すか拭き取りが必要です。

容量 希釈濃度 用途 備考
10g/1L 100倍希釈 診療施設内の消毒
7g/1L 150倍希釈 PBFDの除染 ここまでの濃度がなくてもいいが、念のため的濃度
4〜5g/1L 200〜250倍希釈 PBFDの除染 PBFD対策としてはこの濃度以上が理想
2g/1L 500倍希釈 畜・鶏舎の消毒
0.5〜2g/1L 500~2000倍希釈 一般的な消毒 PBFD予防としてはこの濃度以上が理想

 

状態 有効期限
粉末 20度Cで36ヶ月放置すると初期活性の平均 2.3% が低下。
1% 溶解液 350ppm の硬水で7日置した場合、初期活性の10%が低下
濃度や温度、遮光状況にもよるが、希釈後1週間程度で色が薄くなる。色が薄くなったら、除染効果が薄くなったと判断

 
 

次亜塩素酸水

ウイルス等の微生物に即効性があり、効果を発揮した後は分解して希薄な食塩水に戻るので多用途に使用できます。

100ppmで即効性、30ppm程度なら5分程で除染できます。
ただし、有機物全てに反応するので、汚れ(フンなど)が多い状態で塗布すると効果が低くなります。

加湿器で空間噴霧することが出来るので、部屋全体を除菌・消臭できます(「次亜水対応」の加湿器も販売されているが、通常の安価な加湿器でOK)。

有効塩素濃度 用途 備考
400ppm ノロウイルスの除染
インフルエンザウイルスの除染
口蹄疫の除染
生ゴミ・タバコの除菌消臭
PBFD対策は200〜300ppm
250ppm 感染性嘔吐物等対策
200ppm ウイルスの空間除菌
お風呂のカビ予防
キッチン用品の除菌
100ppm 車内・キッチン周りの消臭・除菌
介護・育児のお尻拭き
 
30〜40ppm 空間の予防的除菌
加湿器による噴霧
これ以上の濃度での加湿器による噴霧は故障の原因となる。
また濃度が低すぎる場合は、効果が期待できない。
PBFD予防としてはこの濃度以上が理想
20ppm 加湿器による噴霧 耐塩素加工がされていない加湿器

 

参考に市販の商品をまとめてみました。これ以外にもたくさんあります。

商品名 有効塩素濃度 備考
AP水 30ppm程度 中性付近(pH7〜6.8)
使用期限:生成日より3ヶ月
獣医さんでも購入可能。
精製機を購入すれば自宅で作ることも出来る
JOKING(ジョキング) 60ppm
100ppm以下
弱酸性(pH6前後)
使用期限:製造日から1年
500mlで1800円程度(詰め替え・噴霧器あり)
ネクストフィールドにて購入の場合は、30〜3000ppmまの購入可能
遮光ボトルなのでお勧め。しかし詰替用はなぜか非遮光。
ハセッパー 100ppm 弱酸性(pH5~6.5)
成分:ジア塩素酸ナトリウム・希塩酸・精製水
コモスイ 200ppm 2.0Lで2000〜3000円程度
ハセッパーピュアHG 200ppm 2.0Lで3500円程度 長期間保存が可能なためストッックに便利
バイバイ菌 次亜塩素酸 400ppm 2.2Lで2500円程度
あっ!とクリア 400ppm 2.0Lで1000円程度
ジアパウダー 任意 成分:ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム
100gで2500円程度
(400ppm125L相当)
パウダー状なので好きな濃度で作れる
除菌剤SUZAKU 任意

成分:ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム、無機塩
100砲で12000円程度
(50ppmで50L相当)
(400ppmで12.5L相当)
希釈した物は3ヶ月以内に使い切る

※次亜塩素酸水の明記なし。次亜塩素酸水ナトリウムかもしれません。

未開封なら、3年間保管可能
タブレット状なので、保管・扱いが楽

※次亜塩素酸水と次亜塩素酸水ナトリウムは異なります(成分ではなくpHが異なります)。使用方法が異なるので注意してください。

 

2016/06/21

2017/11/25 次亜塩素酸ナトリウムの記述を追加

“PBFDの除染について” への 2 件のフィードバック

  1. fukutaka0904 より:

    先生!
    保存しました。
    ありがとうございました。

    1. さちよん より:

      でも、fukutakaさんの方が詳しい分野じゃないですかwww

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