遺伝子の大きな仕事は2つ。その1つはタンパク質を作るマニュアルとしての役割です。
最近いろんな人とお話ししていて…
動物に関わる際にはバイオを知っていた方が、より深く理解できるんだな〜という場面に何度も遭遇しました。
そこで、不肖さちよんがバイオをできるだけ簡単に解説します!
分かりやすくイメージできるように概要で説明するために不正確な表現もありますが、そこは目をつぶってください。
どうしても許容できない間違いなどに気がついた方は、ぜひ教えてください。
生き物って何だ?
まず、生き物の体について考えてみます。
もちろん例外はありますが、一般的な生き物さちよんで見てみましょう。
さちよんの体はほとんどが細胞でできています。
細胞はほとんどタンパク質でできています。
つまり、さちよんのほとんどはタンパク質でできています。
本当は脂肪が多めです。
すべすべのお肌は、肌用の細胞(タンパク質)でできています。
鋼鉄の心臓は、心臓用の細胞(タンパク質)でできています。
サラサラの髪の毛は、髪の毛用のタンパク質でできています。
必要以上に太い骨は、骨用のタンパク質でできています。
「髪の毛は細胞じゃないよね?」
「あれ?骨ってタンパク質じゃなくってカルシウムなんじゃないの?」
と思った人もいるかもしれません。
髪は髪の毛を作る細胞(毛母細胞、毛根)が作り出したケラチン(タンパク質)が主成分です。
骨もまた骨を作る細胞(骨芽細胞)によってコラーゲン(タンパク質)とカルシウムなどから作られます。
また、生きている骨の中には骨芽細胞などの細胞が存在します。
つまり、髪の毛も骨もタンパク質を含んでいます。
で、結局遺伝子ってなんだ?
さちよんは体外から取り入れた食べ物などを使って体の中でタンパク質を作っています。
どうやってタンパク質を作るかというと、遺伝子にタンパク質の作り方が記されているのでその通りに作っています。
タンパク質そのものの設計図も遺伝子に書かれていますし、タンパク質を作るタイミング、量などの情報も全て書かれています。
タイミングや量の調整でイメージしやすいのは…。
母乳やヒゲですかね?(本当は違うし、良い例ではありません。でもまあイメージしやすいので)
子供の時だけ作られるタンパク質や成長してから作られるタンパク質もあります。そのタイミングは遺伝子によって決まっています(厳密には嘘です。そのうち本当のことを書きます)。
とにかく遺伝子はタンパク質を作るマニュアルなのです。
遺伝子とタンパク質
「遺伝子はタンパク質を作るマニュアル」というのは誰もが中学校で習っています。
でも意外と忘れがち。覚えていましたか?
専門家による説明が難しい最大の原因は、ここを常識として省いているからなのではないでしょうか。
遺伝子工学初期の頃
・タンパク質が生体でどう作用しているのか
・遺伝子の解読
と研究が大きく分かれていました。
私の勝手な印象ですが
タンパク質の人は「遺伝子だけやったって生命を解き明かせない!キリッ!!」
遺伝子の人は「今時、タンパク質(笑)」
という気持ちが多少なりともあったような気がします。
でも、ご安心ください!
遺伝子の解読がかなり進んだ今は「両方分かって始めて生命の謎を解き明かせる」と気がつき、仲良く手を取り合って相互アプローチで研究しています。
しかし、こと専門家の説明は片方に偏りがちな印象があります。
だって専門の方の説明に終始しちゃうから仕方ないんです。
遺伝子の大きな仕事は2つ
「遺伝子の大きな仕事は2つ。その1つはタンパク質を作るマニュアルとしての役割です」と最初に書きました。
ではもう1つはなんでしょうか?
「遺伝子自身を複製して、後世に情報を残す」です。
これも中学校で習いましたね。こちらは覚えている人が多いのではないでしょうか。
まさに遺伝です。イメージしやすいですね。
遺伝は「親から子へ、受け継がれる情報」です。
しかし実際はさちよんの体の中で日々遺伝子は複製されています。
さちよんの中でも情報は受け継がれています。
この仕組みについては、もう少し後で説明します。ここでは「そういう役割もありますよ」に留めます。
オモシロイです🙋
何よりです!
おもしろい!
まとまったらぜひ書籍化を(笑)。
ありがとう!でも偉い人の目に触れたら怒られるかも(笑)